動物の意外性

ホッキョクグマ




ホッキョクグマは地上では最大の肉食動物です。
地球上全体でのホッキョクグマの数は2万~3万頭
になります。

地球温暖化の影響を受けて、毎年、ホッキョクグマの数が
減ってきています。

ホッキョクグマは、北アメリカやユーラシア大陸北部に
分布していて、その中の60%ほどは主にカナダに
生息しています。

ホッキョクグマの体長は、オスで600kg前後あり
メスでは、200cm前後になります。

ホッキョクグマは、全身が真っ白いことから "シロクマ"
とも呼ばれていますが、他のクマと比べてみると
体も首も長くなっています。

体毛は、15cmにもなり内部は皮下脂肪も多く含まれて
います。また、足の裏にも毛が生えていて、寒冷地での
体温の低下を防いでいます。


ホッキョクグマの毛の内部は、空洞になっているため、
これが光を透過させることになります。

この光を透過させることが、体の表面にまで熱を行き渡らせ、
空洞内にも熱を保持しておき、保温効果を保つことが
できます。

通常は、ホッキョクグマは海岸近くに住んでいて、
冬には、流氷に乗って南に移動し、夏には北に
移動していきます。

夏には、沿岸では氷が解けてくるため、エサを求めるのが
困難になります。

このため、夏の期間は、ホッキョクグマにとって
エサを捕獲できないため、空腹状態が続きます。

だから、この期間は、妊娠しているメスは巣ごもりをして
出産して、4月頃までの6ケ月間ほどは外には出ません。

この間は絶食の状態が続いて体力も消耗するため、
巣ごもりする前には、十分な脂肪分を摂っておく
必要があるのです。

繁殖期は3月から6月の間で、妊娠期間は200日前後で
通常は2子を出産します。

ホッキョクグマは、他のクマのように冬眠はしないのですが、
メスの場合は、妊娠している間だけは巣ごもりをして
穴の中で出産をします。

ホッキョクグマの寿命は、野生の場合は最大でも25年程度
と言われています。



飼育されていいる場合は35年までは生き続けるようです。
これまでの最高齢は45歳と言われています。

ホッキョクグマは陸生の動物であるにもかかわらず、
実際には、ほとんどの時間を氷でおおわれた海の上で
過ごしています。

泳ぎが得意であり、氷の間を縫うように何時間も
泳ぎ続けることができ、泳ぐ速度は時速6km前後
ほどです。



ホッキョクグマの食べ物は、雑食性なのですが、
他のクマに比べると肉食が多くなります。

主には、アザラシや魚類を食べているのですが、ときには
トナカを襲って食べたりします。

セイウチの集団の地域に割り込んで、補足する場合も
ありますが、セイウチは体も大きいため容易では
ありません。



海岸にクジラの死骸が打ち上げられてくる場合は
大物のエサのために、何頭ものホッキョクグマが
寄ってきます。

夏になると氷が解けるために、陸上では植物や海草を
食べたりします。また、海鳥やタマゴも食べます。

地球の温暖化の影響により、流氷の場所が減ってくるため
アザラシの繁殖地も少なくなることから、ホッキョクグマの
獲物獲得も困難になってきます。








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